もし、いつか自分がお店を出すとしても
きっとこの看板を選ぶだろうなと思います。
ずっとみていても「あぁ、いい看板だなぁ」「かっこいいなぁ」と、しみじみ思える。
さらりと指で触れたときの、あの質感も好きなんですよね。
このGRAVITYは、実は「100%CRAFT」を始める前からつくり続けてきたもの。今まで、職人さんと一緒に試行錯誤で、鉄の厚みを変えてみたり、塗装の加減を試してみたり、もう何代目になるんだろう。
構造はごくシンプル。鉄板を特殊な機械で折り曲げただけの形。
けれどデザインを仕事にしていて痛感するのは、「シンプルほど難しい」ということ。
縦横の比率、高さ、素材感、手ざわり。すべてが、微差で印象がかわっちゃう。
サイズでいえば、試行錯誤の末、たどり着いたのが
横幅450×高さ850の「GRAVITY 450」と、500×900の「GRAVITY 500」。
数字のバランスだけを見れば、特別な理論があるわけじゃない。
ただ、何度もつくりながら、このサイズがしっくりきています。

今回100%CRAFTでは一つだけを販売する予定だったけど、どうしても一つに絞れなかった。どちらもほんとうに、いい感じだから。
この看板を最初につくったときは、ほとんどなかったけど、最近は街で似たような看板を見かけるようになりました。
でも、どこか違う。
50mm小さいと、インパクトを感じない。
鉄の厚みがコンマ数ミリ薄くても、あの重たさは感じられない。
なによりも、「塗装のもやもや感」が決定的に違う。
以前、こんなことがありました。
ある日、お客さまと一緒に考えたロゴを入れた看板の仕上がりを楽しみに、工場へ見に行ったんです。
ところが、それを見た瞬間―
直感的に「あれ?!なんか違う」と感じました。
サイズもデザインも完璧。
でも、何かが違う。うまく言葉にできない、けれど確かな違和感。
すると工場長が、少し申し訳なさそうに言ったんです。
「実は今回、若い者につくらせてみたんです」と。
そのとき、気づきました。
違和感の正体は、“もやもや感”だったんです。
ハンドメイドによってしか出せない、あの絶妙なゆらぎ。
経験を重ねた職人の感覚がにじみ出るような風合い。
それ以来、この看板は、一定レベル以上の職人だけが手がけることになりました。
これまで、ハイブランドのショップ、ミュージアム、寺院、
カフェ、ギャラリー、セレクトショップなど、
さまざまな場所に迎え入れてもらった。
だけど一度もクレームを受けたことがありません。
きっとみなさんのお店で大切にされているのだと思います。
GRAVITYは、税込121,000円~。
他のネット通販のスタンド看板に比べたら、安くはないかもしれない。
でも、わたしたちはこの看板を、ただの看板とは思っていない。
お店のシンボルとして、お店に誇りを持つ人に使って頂けると嬉しいです。

