看板は、お店の名前を掲げるための“板”ではありません。
そこには、かつて工芸だった時代から受け継がれてきた職人の手仕事の精神があります。
昔の看板は重たい鉄板に、職人が筆と塗料で魂を込めて描きました。
その一枚にかける想いは、今も100%CRAFTの仕事に息づいています。
現代では効率化や機械化が進み、多くの看板がシート貼りで完成します。
それはそれで美しく、速く、便利です。
けれど私たちは、職人が手をかけて仕上げる最後の工程「印字」にこそ、お店の物語を宿す力があると信じています。
2つの印字方法
100%CRAFTの印字は、主に「ペイント」と「サンドブラスト」。
どちらも職人の感覚と経験が欠かせない、機械だけでは作れない表現です。
ペイント ― 筆先に宿る温度
工房の空気は、塗料の匂いと筆が面を走るわずかな音で満たされます。
職人は下書きに沿って、一文字ずつ、慎重に、しかし呼吸に合わせるように筆を運びます。
ほんの少しのにじみや線の揺らぎは、均一さでは得られない“手の証拠”。
その温度感は、かつての看板づくりの時代と同じように、見る人の心に触れます。

サンドブラスト ― 砂で刻む陰影
防護マスク越しに響くコンプレッサーの低音。
高圧で吹き付けられた砂は、木や金属の表面を少しずつ削り、深みのある文字を刻みます。
光を受けたときに浮かび上がる陰影は、まるで彫刻のよう。
時を重ねても風合いを保ち、むしろ深みを増していきます。


印字は看板の“魂入れ”
素材や形が整った看板に、最後に命を吹き込むのが印字です。
ペイントの温かみ、サンドブラストの重厚感。
そのどちらも、お店の個性やブランドの世界観に合わせて選び抜き、職人が手で仕上げます。
100%CRAFTにとって印字は、単なる名前入れではありません。
それは看板に魂を宿し、お店の物語を街に語りかけるための最後の一筆です。

